WordPressのtracにチケットを切ったら、速攻修正されておののいた話

WordPressの3.4も今月中にはリリースされそうな感じですね。
表だっての変化は、テーマのプレビューあたりが大きく変わるくらいですが、内部的には、管理画面と表示時の翻訳ファイルの分化や、インストール前段階での翻訳ファイルの読み込みやら、テーマ部分のclass化やら、クエリーの改善やらいろいろと変わっています。
ここらへんの細かい点については、おでこんが、「新作スクープ!! WordPress 3.4 Extended Version」で紹介してもらっているので、そちらをご覧ください。(Twenty Twelveは3.5?へ先延ばしになっちゃいました。。)

今回は何かというと、WordPressのtracに修正要望のチケットを切った際のお話。tracとは、バグや開発管理をするためのプロジェクト管理ツールの名称で、WordPressのバグ報告や機能の要望受付と管理は全てtrac上で行われています。日本では、Backlogと同じものと言った方がわかりやすいかもしれませんね。

で、3.4からは、テーマのカスタムヘッダーを有効にする add_custom_image_header とカスタム背景を有効にする add_custom_background が非推奨になる予定(テーマ開発者のみなさん、ここ重要よ)で、双方とも add_theme_support を使用するようになっています。(使用法については、3.4同梱のTwenty Ten, Twenty Elevenを参考に。)
これは、機能ごとにあれこれ関数を用意するより、テーマ関連のものであれば、add_theme_support にまとめてしまった方が、覚える方も楽だし、開発する方もメンテナンスが楽ということでうなずける話ですね。

そして、add_theme_support を用いてカスタムヘッダーを有効にする際、admin-head-callback パラメーターの初期値だとWarningエラーが発生しちゃうので、初期値を変更した方がいいと思うっていうのが、今回のチケットの趣旨。

tracのチケット作成は上記のようなフォームになっていて、概要(タイトル)、詳細、タイプ(バグ、強化、機能要望、タスクからの選択)、発生バージョン、キーワード、コンポーネントなどを入力するようになっています。また、修正例としてパッチファイルを添付することもできるようになっています。パッチは、WinMergeなどのコード比較ツールで作成するのが便利ですね。
毎度の事ながら、英語はダメダメなので、日本語でチケットの内容を作成し、英訳はお寿s快く引き受けてくれたおでこんにお願い。昼にお願いしたら、早速、その日の夜にはスマートな英訳を返してくれました。カコイイ!

そして、早速チケット作成したのですが、作成して5分も経たないうちに、コア開発メンバーのnacinさんがマイルストーンを3.4に変更してくれ、ロシアでプラグイン開発をされている Sergey Biryukov さんが、wiki記法で間違っていた箇所を訂正してもらい。さらに、自分が考えた方法とは全く異なる方法にて nacin があっという間に対策を盛り込んでもらいめでたく完了となったのでした。(どれだけコード把握してるのやら・・・)
この間、チケット切ってから15分以内。

WordPressのコミュニティーの活発さと開発の早さ・有能さを身にしみて感じたのでした。すげー。

「こんな機能があったらいいのに」「ここにフック作ってほしいんだけど」「ここの挙動おかしくない?」などがあったら、チケット作成してみましょう。自分のお願いしたものが取り込まれるのは、それなりに気持ちいいですよ。

[2012.05.18 追記]
すぐさま解決。かと思いきや、一旦コミットしたコードだとTwenty Tenや、旧来のテーマでプレビューが出来ず、利用できなくなってしまう状況になってしまい、nacin自身がBad logicとして取り消し、再度神速で修正するという顛末がありました。ちなみに現時点の3.4がベータ4が最新ですが、この途中段階での修正が含まれていてテーマによってはプレビューと切り替えができなくなります。

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