WordCamp Fukuoka 2011に参加してきました。
福岡での開催は、2010年に続けて1年ぶりとなる第2回目、今回の参加者は、前回の200人に対して大幅に上回る400人の申込み。サイトの公開も申込み開始もかなり押した感じだったのに、短期間でこれだけの人が集まるなんて福岡も凄いですね。
開催場所
今回、開催された場所は、九州産業大学。博多から鹿児島本線で15分くらいの九産大前駅のほぼ駅前にあります。
交通の要となる博多駅からの交通の便もさることながら、三好さんが事前におっしゃってたとおり、ネットワーク環境がすばらしく、どのホールにおいても、各テーブルにLANコネクタとコンセントが完備してあり、あれだけの人数で帯域が詰まることもなく、申し分ありませんでした。
アンカンファレンス
本格的なセッションは午後からで、午前中はアンカンファレンスのみが行われました。
アンカンファレンスという言葉自体初めて聞くモノでしたが、どうやら開催当日に参加者がテーマを呈示し、参加者が発表できるセッションのようです。
参加登録時にアンカンファレンスで取り上げたいテーマとして、自分も「コミュニティの活性化」(正確なタイトル忘れました。。)で申し込んだのですが、その後一切連絡もなかったため、他の人のテーマでやるんだろうなと思い込んで開始ギリギリに行ったところ、会場入るなり「発表することになってますよー」の声。前もって行いたいテーマも伝えてあるのですから、担当するのであれば、前もって伝えて欲しかったです。。
確か6グループぐらいに分かれて行ったと思いますが(テーマ呈示した本人なので他を見て回る余裕がありませんでした。)、各グループ形態も様々で、座談会のような感じであったり、普通のセッションのような感じで進行したグループもあったようです。
私の担当したグループでは内容も内容なので、参加者は10人に満たない程度。その事も手伝ってか、余計な緊張もせずフレンドリーな雰囲気で進められましたのは僥倖でした。
勉強会を行う側の視点とは違い「勉強会というと難しくて初心者が参加してよいものかどうか分からない」「お茶会みたいに気軽に参加できそうなもののほうがいいかも」といった様々な方々の意見を伺えて、機会を与えてもらったことに感謝しています。実を言うと、私が今回参加した中で一番ためになったのは、このアンカンファレンスで、こういった参加者同士、あるいは参加者が発信できるWordPressのイベントができたらと願っています。(もちろん技術を獲得したい方もいるとは思いますが、それはWordBenchを初めとした勉強会の方が適しているかもしれません。)
惜しかったのは、ログの記録が一切行われていないため、事後的に別グループで行われた内容を確認したり、途中参加がかなり困難な状態であったかと思います。各グループに1人担当スタッフがついて、リアルタイムにログを発信したり、開催後にトゥぎゃってもらえたりしてもらえば良かったと思いますが、望みすぎかもしれませんね。
セッション
午後の行動は下記の通り。
クライアントがCMSで楽に更新できるようにする一工夫
Tips的な内容ですぐに生かせる技満載。
WP Object Cache使いましょう!
今回の中では飛び抜けて高度で、参加した人わからなかったんじゃないかな。
ストーリーと図での説明があればもう少し理解しやすかったかも。
WordPressのプラグインを公開してみて -確認画面付きの問い合わせフォームプラグイン作りました-
もうちょっと踏み込んだ内容が聞きたかったー。公式プラグインディレクトリにも登録してあるなら、グローバルな反響と対応についても言及できたと思うのだけど。
WordPressテーマのつくりかた -WordCampFukuoka2011の場合-
マシンガントークでしたw内容的には、WordPressを前提としてコーディングする際のコツ。デザイナーさんには役立ったとおもう。
電子書籍「魔法のぼうし」の制作について~ブクログのパブーでかんたん出版~
コンテンツ制作のコツ的な内容。パブリッシングする人にとっては、共通する内容でもありました。
『AIP』?
福岡でITがそれなりに盛んと感じるのもこの「AIP」の存在があってこそと思っていて、こういった時間を問わず交流できるスペースが東京にもあれば良いのにと感じずにはいられません。
ジーニアスバーの見学とネッドさんにオブジェクトキャッシュの詳細を個別質問
ジーニアスバーはワークショップ後の自習室っぽくなっていた感じ。ネッドさんがいたので、セッションの内容で不明だった点を個別に説明してもらいました。ラッキー。
ライトニングトーク
カイさんの巧さもさることながら、70歳の方の内容は訥々としたものの、昨年WordCamp福岡に来たことをきっかけにWordPressを使っての1年を感じさせるスピーチは印象的でしたね。
感想など
ちょっと感じたこととしては、これだけのセッション数が果たして必要であったかという点。準備期間の短さもあって、いくつかのセッションと内容は、「今話せるもの」での間に合わせ的なものがあったように思いますし、セッション内容についても制作者向けのものが多く、WordPress全ユーザーに対して万遍なく網羅できていなかったのではと感じます。
それでも、アンカンファレンスを先駆けて取り入れた点やすばらしい設備は良かったですし、プログラムもかなり考えられたもの(だと思った)である点は見習いたいし、喝采を送りたいです。
そしてなにより、スタッフのみなさんが楽しそうで良かったです。ありがとうございました。
また、次回を楽しみに。そして、寄せ書きに書いた内容を実現できていますように。
おまけ
東京+名古屋からの遠征組は、前夜某ホテルの一室でカフェ1027と称しにわか勉強会(&モンハン)を開催していました。
星野さんのサイトが重いというので、キャッシュプラグインを入れてみたり、より軽量化でき柔軟性の高いコードになるようフィードバックしてあげたりなど、WPerの夜は更けていったのでした。
こんな光景もWordPressならではかもしれません。